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福島への想い、そして祈り






心に咲く花は

    雪降る寒さでも枯れることはない 

生きる者が活かされていればこそ

    愛した人も、決して消えることはない

あなたさえ生きていれば

    あなたの中で、永遠に生き続けるものがある。





上を見る・・・。涙は止まるが、悲しみは止まらず・・・。

下を見る・・・。足下を踏みならすも、一歩目が出ず・・・。

上を向いても、下を向いても辛い。ならば、横を見る・・・。

ひとりでは無いことに気付いた日 生きる勇気が湧いてきた。



人災で苦しむ人にとって、人を恨むのは、とても簡単・・・。

恨んで恨んで憎んで憎んで、未来が明るいのなら、皆が幸せになるのなら心から恨もう。

しかし現実は、恨んでも恨んでも、憎んでも憎んでも、元には戻らない。

ならば恨みの心を持ち、あえて暗い人生にするより、自分の人生を大事にする方がいい。

許すことは権利や正当な補償を放棄することではないのだから。

これ以上、あなたの苦しみを増やさないために・・・。


生きるしか無い。

それが夢半ばで逝った人の供養と信じて・・・。


生きるしか無い。苦しくても苦しくても・・・。

味わったものにしか解らない苦しみが、この世にはある。

人知れず癒されない苦しみが、この世にはある。

それでも、それでも生きるしか無い。 愛するもののために、生きて、生きて、生きるしか無い。

苦しいだけでは終わらない、それが人生・・・。


人生の可能性に限界はない。そう思える者達だけが、光ある中を進めると信じて・・・。

大事なものを沢山奪われた・・・。でも、心の自由は奪われなかったのだから・・・.



残された者が、幸せに生きようとすれば、先に逝った人の生きた証しも決して消えない。

あなたがいれさえすれば、それだけで、逝ったあの人もまた、ずっとずっといることができる。

あなたが、生きる意味は、ここにある。

愛する人のためなら強くなれる。



体を治す薬はあるのに、心を治す薬がないと言う人がいる。

一つだけ心の傷を治す薬が、この世にはある。

誰がために生きると決めること。それが心の薬・・・。

夫のため、妻のため、子供のため、両親のため、近所の人のため、世の中の人のため。

誰のために生きるかは人それぞれ。

誰がために生きると心定めたとき、心の傷も消える・・・。

だからこそ、人知れない自分だけの苦しみは自分でしか救えない。それもまた人生の姿・・・。

苦しくても苦しくても生きるしか無い。

苦しいだけでは終わらない、それが人生・・・。










私は、親がいなかった。
その温もりを感じたことはない。
地震も津波もなかったが、温もりを感じたことはない。


子供の頃、近くに児童養護施設があった。
時期が来ると、貰われていく子がいた。
地震も津波もなかったが、貰われていった。
人が貰われるという響きに、心が痛かったことを忘れない。


十代の頃、いつも甲高い声で笑う友がいた。
ある日、歩道橋の上から羽ばたいた。
羽も無いのに羽ばたいた。病を苦にしてのことだった。
地震も津波もなかったが、羽ばたくことを選んだ。


創業前、輝いて見えた先輩経営者達がいた。

会社が無くなり、家も家財も無くなった。
地震も津波もなかったが、無くなった。


リーマン・ショック後、会社が無くなり、
まだ幼い我が子のため再起をはかっているなか、
事故で先に逝った。
地震も津波もなかったが、先に逝った。





人が生きるということは、楽なことではない。

いつの時代でも、
どこの場所でも、
生きることが楽なことはない。


一生、平穏無事が確約されているところは、この世には無い。

生身の人間が生きるということは、どこにいても、リスクを背負う。
それが、生きているという証し・・・。


生きるということと、生き抜くということは違う。
それを、親は子に教え伝えなければならない。
気を抜いては、けっして駄目だと・・・。



私は、親のいない子の気持ちが解る。
私は、愛する者が亡くなった気持ちが解る。

だからこそ、悲しみ深い人達に頑張れとは言えない。

人の心が壊れそうなとき、空気さえ重く感じる。
太陽すら明るく見えない瞬間がある。
その苦しみが解るからこそ、気安く
明日をみようと、未来を語れない。


深い悲しみをおった人にしか解らないものがある。
深い悲しみをおった人にしか感じないものがある。
深い悲しみをおった人にしか聞こえない音がある。


だからこそ、私は祈る。

深い悲しみをおった人達、
今尚、愛する者を忘れられず苦しむ人達、
その人達の心の中に、生き抜く力が、強く、強く再び宿るように、
心から 心から 強く祈る。


どんなに辛くても、辛いだけで終わる人生はない。
辛いのは、自分だけではない。

一日も早く、心が楽になることを、心から 心から 強く祈る。
どんなことがあっても、耐えられる心になることを、心から 心から 強く祈る。



深い悲しみを抱きつつ生きる人達、底知れぬ苦しみのある人達を、
励ます言葉も、癒す言葉も、私には、一生見つからないかも知れない。

それでも同じ福島の血が流れる者として、
思いを寄せることだけはできる。


それが、このサイトの意義と信じて・・・。  



護念
(Keep thinking about FUKUSHIMA )



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